千夜千曲<15> 生きる時代/ジョルジュ・ムスタキ
中学、高校時代にLPレコードを買うのは、大変勇気のいることだった。
当時、小遣いが1,000円か2,000円の時代に、LPは1枚2,500円。
数ヵ月貯めてやっと1枚買えるのだから、厳選せざるを得ない。
その中学時代に買った数少ないLPの1枚が、ジョルジュ・ムスタキのベスト盤。
「私の孤独」「傷心」「17歳」などヒット曲がずらり並んでいた。
中でも「生きる時代」は、繰り返し針を落とした懐かしの曲。
アメリカのシンガーソングライターとは一線を画した、
知的で思想を含んだ歌詞に魅せられた。
風ぼうも一種独特で、哲学者のよう。
しかし見かけとは違い、彼の人生は波乱に満ちている。
キャバレーやクラブで歌っていたときの、エディット・ピアフとの運命的な出会い。
ピアフ41歳、ムスタキ23歳、身も心も彼女の洗礼を受けた。
このとき、ピアフに捧げた名曲「ミロール」を作詞。
しかし二人の関係は長続きしなかった。
その後、シャンソン歌手としてメジャーデビュー。
ヒット曲にも恵まれ、世界中を舞台に活躍するようになる。
70歳を過ぎた現在も、歌手としての活動を続けているらしい。
一度は生で聴いてみたいシンガーだ。
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Comments
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Posted by: clash of kings cheats ios | August 05, 2015 08:23 AM