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July 30, 2004

千夜千曲<13> I will/The Beatles

ビートルズの数ある名曲の中から10曲、あるいは20曲選び出すのは、到底、不可能な作業である。
よって、地味ではあるが心に残る曲をと、まず選んだのが「I will」。

俗にホワイトアルバムと呼ばれる「The Beatles」が録音されたころ、
グループはすでに解散状態にあった。
ある種、実験的で、スイングジャズあり、レゲエあり、意味不明の音遊びありといった、
コンセプトのない、ごちゃまぜのアルバム。
LPの2枚組、30曲のほとんどすべてがメンバーの単独での作詞作曲。
録音も全員がそろうことはなく、好き勝手な日にスタジオ入りし、
オーバーダビングして完成させた。
それでもこのアルバムが30年以上にわたって、聴かれ続けているのは、
ポールの天才的なメロディセンスとジョンの皮肉が、全編にちりばめられているからだ。
奇跡の名盤であり、もちろんビートルズの最高傑作である。

「I will」はポールの曲。
高校時代、このアルバムの中のバラードで何が好きかと聞かれ、
ポールの「I will」派と、ジョンの「Julia」派に分かれた。
私はもちろん前者であった。
このアルバムには他にも「Blackbird」「Birthday」「Back In The U.S.S.R」など、
ポールが今でもライブで歌う曲が含まれている。
そして一度聴いたら忘れられないレゲエのリズムとサビを持つ「Ob-La-Di,Ob-La-Da」。
ポールはやっぱり天才だ。

そういえば来年早々、ポールがまた来日すると発表があった。
ワールドツアーの一環で、会場は、今まで公演したことのないドームも候補に挙がっているという。
ナゴヤドーム公演の可能性は大だ。

ちなみに私が大学時代、ポールがウィングスと来日しようとして、
大麻所持で捕まり、数日拘置の後、強制帰国させられたことがあった。
もちろん公演は中止。幻の武道館公演となってしまった。
このとき私は2日間分のチケットを購入。
泣く泣く払い戻しをうけたが、その前に、記念としてチケットをコピーしておいた。
今でも手元に残っている。

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